「現代社会再学」第四回フォローアップ


まなび長屋参加者の皆様

おはようございます。講師の吉井です。
7/3日(水)のまなび長屋のご参加ありがとうございました。
とうとう折り返しの4回目となり、「政治篇」へと突入しました。
「難しい」と敬遠しそうな話題ですが、でもなかなか面白い議論が展開されている箇所です。ぜひおこしくださいませ。

□□□ 第3回目の講座の内容

第4回目は「民主主義における個人と国家」についての講義となりました。教科書の該当箇所は50-55ページとなります。
「政治とは何か?」>実は政治学者は「国の政治・地方自治体の政治」のほかにも、家庭内政治や学校のクラス内の政治も扱っています!
「西洋政治思想史ことはじめ」>ギリシャのポリス、王権神授説[加えて日本の中世政治史]、ホッブズ、ロック、ルソーの経緯)
といったことを説明しました。日本国内の話題ともリンクしていることもあったせいか、みなさんそれぞれ興味深く聞いて下さったようです。

□□□ 第4回目の感想

ほかの方がどのように考え、感じたのか知ることができます。ぜひごらんください。
http://jurisprudence.cc.miyakonojo-nct.ac.jp/manabi/?p=135

□□□ 次回の内容について

第5回目は「基本的人権」そして「日本国憲法」となります。
そして、なぜか「コーヒーの話」が大きな話題となると思われます!?
次回はできれば「コーヒーを一缶買って」(もちろん入れてきて下さっても結構です!)授業に参加されてください。

□□□ あとがき

今回の箇所についてみなさんの感想を拝見しましたが、
・憲法は大切なものであるとは判っているが、「どう大切なのか」今まで考えたことがなかった
という感想に僕自身大学などで憲法を教えている人間として、反省することばかりでした。

先週扱ったテーマですが、大衆社会の登場によりマスコミの情報ソースのみに頼るようになると、いろいろと見えないものも出てくるようです。
例えばですが、
・日本の憲法はアメリカに押しつけられたものだ
という意見はよく聞かれますが、9条も25条も日本側から出された条文であることはあまり知られていません。また帝国議会で圧倒的多数の賛成をもって可決されたことさえも(もちろん反対票もあった)知らない方が多いようです。
憲法改正が争点となる参議院選も近いことですし、結論として改憲でも護憲でもかまいませんので、一度ゆっくりとコーヒーを飲みながら一度日本国憲法と憲法にまつわる議論の数々をゆっくり読んでみませんか?

※授業中に言及した文献
大塚久雄「社会科学における人間」岩波新書
丸山眞男「現代政治の思想と行動」未來社
丸山眞男「忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相」ちくま学芸文庫

Categories: イベント
Tags: